雪の温泉を訪ねる。 草津温泉と白馬温泉

2009年12月23日〜25日

 日本海側に大雪が降ったというニュースを聞き、急に雪国に行きたくなったのですが、日本海側の天候は一向に回復しません。雪の中のドライブは最悪なので、天候のよいところを探したところ、群馬県と長野県あたりが良さそうでした。
 家内がインターネットで景観の良さそうな温泉を探したところ、草津温泉と白馬温泉となり、雪景色と温泉を楽しんで来ました。


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観光内容
1日目 草津温泉へ
2日目 草津温泉から鳥居峠を越えて白馬温泉へ
3日目 帰宅


    

1日目 草津温泉へ

 草津周辺の拡大図です。
 春から秋にかけての志賀草津道路は、その山岳風景の素晴らしさから幾度ともなく行っていますが、草津温泉に泊まるのは今回が初めてでした。
 草津に行く途中、今話題の八ッ場ダム建設現場を通ったので、ついでに旧温泉街や新しく作られた街も見て来ました。
 今日は天皇誕生日であり、そのためか、工事作業はほどんど動いていませんでしたが、工事現場にはたくさんのダンプカーが泊まっていました。
 ダムをまたぐために作られるこの橋は、毎日のようにテレビで放映されていましたが、建設はだいぶ進み、ドッキング直前でした。



川原湯温泉

 八ッ場ダムが完成すると、これらの温泉宿もダムの底に沈んでしまいます。遠くの山の中肌に、新しい団地が作られています。そこへ移転するのでしょうか。



 ダムに沈む集落の人たちのために、新しい校舎や団地、お墓などが作られていました。



 雪道を進むと、草津温泉に到着しました。温泉街の入り口にドライブインがありました。



 宿に入る前に、逢ノ峰スキー場の一番上までリフトに乗って行きました。
 志賀草津道路は、雪のため閉鎖されており、白根山へはリフトで行くしかありません。
 すでに雪はかなり積もっていましたが、スキー客はほとんどおらず、幾つかのリフトは止まっていました。



 途中からリフトに乗り換えます。



 再び、ケーブルカーで戻りました。白根山にゆく道路は、完全に雪で埋まっていました。



 草津温泉は初めてなので街中を少し歩いてみました。街の中央に湯畑があり、ここは結構にぎわっていました。しかし、私たちが泊まった宿は老舗にも関わらず、宿泊客は私たちも入れてわずか2組で、もうひと方は香港から来たご夫婦でした。
 休日にもかかわらず、これほど空いているとは驚きでした。


    

2日目 草津温泉から鳥居峠を越えて白馬温泉へ

 草津温泉から白馬温泉まで鳥居峠を越えて行きましたが、カーナビの設定を最短距離検索にしたためか、冬季通行止めの雪道を案内してしまい、引き返すトラブルもありました。しかし、総じてまだ雪も少なく、晴天でもあり、全く問題はありませんでした。
 鳥居峠周辺の拡大図です。



白馬村

 時間があったので、昔行った黒部ダムにもう一度行ってみようと向かいましたが、ここも雪で通行止めでした。
 白馬にあるスキー場をいろいろと廻ってみましたが不景気のためか、結構止まっているようでした。
 ただ、白馬の街中をドライブしていると、青い目の外人さんの多いのには驚きました。オーストラリアからのスキー客は、以前、北海道に行っていましたが、今は白馬へもたくさん来るそうです。それにしても、白馬が外人に占領されたような状態には驚きました


 今夜の宿は、スキー場のリフトを2つも所有する、かなり大きなホテルでしたが、今年は不景気のため、リフトの運転を中止することにしたそうです。宿泊客は私たちを入れて、わずか3組でした。大きなホテルの暖房費、人件費、温泉の維持管理、無料バスの運行など、どのようにして運営するのか、心配になってしまいます。
 ただ、日本の観光客が少ないのは不景気だけではなさそうです。なぜなら、海外に行くと、日本人の旅行客がたくさんいて、村全体が日本人で賑わっているような状態もよくあるからです。


                 

3日目 帰宅

 目が覚めると、まだ夜明け前で、窓の外に麓の灯りがほんのりと浮かんで見え、静かにたたずむ雪国の美しさを映し出していました。そのあまりの美しさに、部屋の中から少しづつ明るくなる風景をじっと眺めていました。やがて、白馬連峰が朝日に輝きだし、ゆっくりと、山全体が明るくなってゆきました。
 雪山を望める露天風呂の周りは、天井から落ちてきた雪に囲まれてはいたものの、そこから望む白馬連峰は、雲ひとつない晴天の中で、静かに私たちを歓迎してくれているようでした。
 朝食は、通常バイキングだそうですが、宿泊客がわずか3組なので今日はバイキングを中止したそうです。
 そろそろ家が恋しくなったので、適当に雪国を堪能した後、家までまっすぐ帰りました。 



 ホテルを一歩出ると、素晴らしい雪景色でした。

 



 雪国を堪能し、一路、自宅に向かいました。



 私が入社して間もなかった頃、主な娯楽と言えば、夏は登山、冬はスキーに決まっていました。ただ、雪が降っていたり、風が強かったりした日のスキーはけっして快適ではありませんでした。仮に将来、車を持つことが出来たら、ドライブの方がはるかに楽しそうだとも思っていました。その上、当時はたくさんの人がスキー場に押し寄せ、リフトに乗るにもかなり待たされていました。
 その後、待望の車を手に入れてからは、スキーに行くことは、ほとんどなくなりました。
 一方、季節を選ばないボーリングがおおはやりで、家の近くに幾つものボーリング場が作られましたが、これも何時からか飽きられ、作りすぎたボーリング場はスーパーマーケットに作りかえられました。
 ゴルフ場も驚くほどたくさん作られましたが、その後、たくさんのゴルフ場が倒産し、経営者が変わり、プレー費を安くし、今は誰でも手軽に遊べるようになっています。でも、ゴルフを楽しんでいるのは老人が多く、若い人はあまりしないようです。
 時代と環境による移り変わりは世の常の様です。





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