自宅から北海道ドライブ10日間
北海道には過去数十回と出かけていますが、いまだ行ったことのない根室半島を訪ねてみました。
今年は異常気象が続き、7月中旬まで雨が続いていましたが、それが終わると猛暑になりました。暑さを避けようと北海道に行ったのですが北海道にも猛暑が襲っていました。
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1日目 自宅から仙台まで
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今日は、朝自宅を出発し、今日の宿泊地、仙台のビジネスホテルまでのドライブです。
途中、福島第一原発近くの高速道路を通ります。もう何度も通っていますが、通る度にその悲惨さを感じます。
高速道は現在も建設、拡張ですが、ほとんどが無料なのは助かります。
以前、北海道へ行くときは自宅を朝早く出て青森まで行くのが一般的でしたが、年齢を考え、一日のドライブ時間を制限しているので、今回は仙台までにしました。
3時ごろホテルにチェックインし、お風呂に入り、ビールを飲み、一休みして夕食をとるのが私たちには一番良いようです。 |
中郷SA
自宅から約2時間半なので、このSAで一休みでした。ここには野口雨情公園が作られいました。
北海道からの帰り道にこの近くのいわきのホテルに宿泊しますが、ホテルの名は「雨情の宿 新つた」です。
野口雨情は北茨城市で生まれ育ち、のちに点々と移転していますが、いわき温泉でも一時静養していました。
野口雨情公園
高速道路が開通し、福島第一原発の近くも通れるようになっていました。片側2車線の工事も行われていました。
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この辺りを走ると放射能レベル表示板を時々目にします。
一時間に浴びる放射線量は0.6μシーベルトと出ています。
ほぼ問題のない値です。
一般に日本の各地は0.05μシーベルト/時 以下ですからそれに比べれば大きな値ですが、人間がそこに一生常駐しても問題ないレベルは1μとも言われていますが、はっきりは分からないようです。
このあたりの農地は荒れ放題になっていました。まだ放射能の影響があるのでしょう。
しばらく進むと、稲作が再開されていました。 |
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相馬鹿島IC
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福島第一原発と仙台市のほぼ中間地点にあり、そこで一休みです。
相馬野馬追はこの地方の大きなお祭りだそうです。 |
2日目 仙台から八戸フェリー乗り場へ
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朝食後、青森県八戸までドライブし、フェリーで北海道苫小牧に向かいます。今夜10時に出航し、苫小牧到着は明日の午前6時です。
高速道路を利用すると約3時間で到着してしまいます。そのため、宮古で高速道路を降り、出来るだけ海岸近くの道路を利用し、海岸を眺めながらのドライブにしました。
なお、高速道路は無料なので地元の車は高速道路を利用するので、一般道は大変空いていました。 |
宮古市に到着です。帰りは釧路からフェリーでこの港に到着する予定です。
ここからは海岸を通り八戸へ向かいます。
陸中野田駅
宮古と八戸のちょうど中間地点にあり、三陸鉄道リアス線が走っています。
八戸フェリーターミナル
だいぶ早めに到着したので、ターミナル内にある食堂で夕食を取り、その後、受付開始の8時まで車の中でテレビを見て過ごしました。 |
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車検証を持参し、ここで料金を支払います。前もって座席はインターネットで予約していましたので、それの確認書も持参しました。
車に乗りフェリーに入れるのは運転手一人だけで、家内が車を運転し、私は別のルートで歩いて乗船し部屋の中で家内を待ちました。
苫小牧到着は明日の朝、6時です。 |
二等席
最新はすべて、座席が指定されているようです。もっともこの船は行き、帰りとも夜行便になるので、そのように最初から作ってあるのかもしれません。 |
一等席
今回は一等車を利用してみました。4つのベットの席が定められており、私たちは二人とも下のベットでした。
その後、誰かが入ってくると思っていましたが、誰も入ってきませんでした。
もっとも、二等寝台Aとか二等寝台Bとかもあるので、その場合は4名乗車になるのかも知れません。
船内のアナウンスでは、一等席はすでに満室で、振替は出来ません。と言っていました。二人で一等席を頼むと一部屋を占有できるのでしょうか。 |
娯楽室もありました。
3日目 苫小牧から釧路湿原を走り、宿泊地標茶町へ
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朝6時に苫小牧に到着後、一路、帯広を通り越し、釧路湿原に向かいます。
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前回行った時よりも道路が整備され、以前なら山を登って越えていった夕張も今は全く気が付きませんでした。
長流枝SA
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長流枝SAは今日の出発地、苫小牧と今夜の宿泊地、標茶町とのほぼ中間地点にあります。
ここはNHKの朝ドラ「なつぞら」の舞台の十勝平野です。
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釧路湿原
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釧路湿原の入り口にあるサテライト展望台に登り湿原を眺めた後、湿原展望遊歩道を散策し、その後湿原の中にあるコッタロ湿原展望台に登り湿原展望をし、湿原の中を走りながら今夜の宿泊地に向かいます。 |
釧路湿原サテライト展望台
湿原展望遊歩道
コッタロ湿原展望台
さらに湿原の中の未舗装道路を進みます。
幾つもの川が流れています。
何か遠くで池の中に動物が居ます。拡大してみると鹿が池の中の水草を食べていました。
再び今日のホテルに向かって走っていきます。
ホテルテノール気仙
標茶町にあるホテルにチェックインし、お風呂に入り、その後夕食を取っていると、夕焼けが輝いていました。食事を急いで済まし、外に出てみるとたくさんの羊が草を食べています。
小屋の中のいる親分らしい羊が大きな声でみんなに来るように啼いています。遠くの羊がゆっくりと動き出し、めいめいが小屋に向かって歩いてきます。
途中、大きな巻き草があり、各々、その中の穴に頭を突っ込んで何かを食べているようです。その後、小屋に向かって走り出してゆきます。
太陽はすでに沈み、夕焼けが広がってきました。 |
釧路新聞という地方新聞が発行されています。現在、日韓関係は戦後最悪と言われ、その様子が毎日のように放送されていますが、今後ますます悪くなりそうです。 |
4日目 摩周湖、硫黄山、屈斜路湖、網走監獄、
小清水原生花園などの観光後、知床ノーブルホテルへ
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今回の目的地は知床岬ですが、途中、摩周湖、硫黄山、屈斜路湖、網走刑務所博物館、小清水原生花園を見学し、今夜の宿、知床ノーブルホテルに宿泊します。2連泊です。 |
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摩周湖には展望台がいくつもあります。
まず、第一展望台に行き、第二展望台にも行きました。ここの景色は第一展望台とあまり変わりがないので掲載しませんでした。
最後に第三展望台から眺め、その後硫黄山に向かいました。 |
第二展望台付近からの眺めです。
第三展望台
摩周湖は出口がなく急な斜面で囲まれているので人も近づけず、そのため透明度が日本一なのだそうです。
硫黄山
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硫黄山は摩周湖と屈斜路湖のちょうど中間地点にあります。
この硫黄山を観光後、屈斜路湖の砂湯に行き、その後、藻琴山展望台を通り藻琴駅経由で博物館網走監獄へ向かいます。 |
屈斜路湖、砂湯
藻琴山展望台
藻琴駅
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トロッコ列車で知られています。1日、7往復の電車が走っているようです。 |
網走駅
博物館 網走監獄
鏡橋
監獄入口
網走刑務所表門
煉瓦造り独居房
浴室
旧網走監獄舎房と中央見張り所
全体が半円形で5本の舎房があります。昔の様子がわかるように展示されています。
農作業など
見張塔
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刑務所の一番後ろに作られています。 |
囚人による道路建設
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土を運ぶもっこです。試しに担いでみることが出来るようになっていました。 |
裁判所
小清水原生花園
オシンコシンの滝
知床ノーブルホテル
ここで2泊します。夕食、朝食ともバイキングでしたが、かなり高級の料理でした。
5日目 知床半島ドライブ
今回ドライブしたより北に行くには船を利用することになります。観光船が出ているようです。
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知床五胡観光後、知床峠を越え羅臼町に行き、そこから北上、知床世界遺産 ルサフィールドハウスを見学後ホテルに戻りました。 |
知床五湖
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知床五湖のうちの1つの湖を見学後、カムイワッカ湯の滝まで行ってみました。
道路はほぼここで終わり、それより北に行くには船になります。 |
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以前来たときは8月であったためか、このようなツアー利用限定の制限はありませんでした。
なんと、五胡すべてを周るにはツアーに参加し一人5,000円の参加費を支払い、その上、3時間かかるとのこと、ここであまり時間をつぶすと他の観光が出来なくなってしまいます。そのため、自由に行ける第一湖のみにしました。 |
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以前行った時の五湖周辺周遊
今回は行けなかったので、以前歩いた第1湖~第5湖までの写真を掲載しました。約15年前の写真です。
カムイワッカ湯の滝
五胡よりもさらに北にあるカムイワッカ湯の滝へ行ってみました。
五胡からは未舗装道路でした。
知床峠展望台
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北方四島を望む展望台でここからは国後島が見えます。 |
羅臼国後展望台 (知床望郷展望台)
知床世界遺産 ルサフィールドハウス
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ここにも知床世界遺産の展示室があるので行ってみました。
ここよりも北に行く道路がありましたが、ここで引き返すことにしました。
ここからは国後島が良く見えました。 |
ホテルの前、海ねこの群れ
6日目 知床半島を後にし納沙布岬へ
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ホテルを後にし根室半島先端にある納沙布岬まで行ってみました。
途中、野付半島をドライブ、散歩してみました。
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このような半島があるとどうしても行ってみたくなります。 |
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ここからは歩きになります。灯台近くまで歩いてみました。野鳥を観測することが出来ました。
道の駅 おだいとう
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道の駅があり立ち寄ってみました。 |
どこかの漁村でしょうか、夏祭りが行われていました。
厚床駅
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真っすぐな道を進むと、素敵な駅が見えたので寄ってみました。 |
納沙布岬へ
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温根沼にかかる橋を渡り根室市に入ります。
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根室市からは南側の道路を通り納沙布岬に向かい、帰りは北側の道路を走ってみました。
納沙布岬
貝殻島灯台
昔日本が作った灯台が見えるとのこと、ぼんやりと灯台らしいものが見えました。靄がなければはっきりと見えるそうです。
残念ながら歯舞群島は見えませんでした。
日本最東端にある納沙布岬です。
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有料の展望塔がありました。靄があり見晴らしが悪いので登るのは中止しました。 |
希望の家
春国岱(しゅんこくたい)原生野鳥公園
宿の戻る途中にあり、野鳥公園は細長い島ですが、車が通れる橋が架かっていました。1車線の狭い橋です。
レイクサンセットホテル
下一行目の右の小さな小屋が私たちの部屋です。夕食、朝食付きで、オフィスのある母屋の食堂を利用します。
狭いようですが、ツインベット、お風呂、トイレなど必要なものは全て付いています。
ホテルは風連湖の脇に作られています。
相変わらず晴天が続き、記録的な暑さです。
7日目 根室から帯広へ
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途中、まりもで有名な阿寒湖に寄ってみました。 |
朝の風蓮湖
丹頂ツル
出かけようとしていると宿の主人が「ツルが見られますよ」と教えてくれました。
まだ陸地に居てこれから海に出てゆくところでした。
3匹のツルの両側は両親で真ん中の子供は生まれてまだ3か月で飛べないそうです。あと3か月もたてば飛ぶことが出来ると教えてくれました。
両親は子供の行動をしっかりと見張っていました。沼の水深はかなり浅そうです。 |
ホテルを後にし、今夜の宿、帯広へと向かいます。
厚岸味覚ターミナル コンキリエ(道の駅)
阿寒湖
少し寄り道になりますが阿寒湖に行ってみました。
まりもで有名な阿寒湖ですが、大変空いておりました。シャッターの閉まったお店もあり、最近阿寒湖はあまり人気がないのでしょうか。 |
湖周辺を散歩してみました。
足寄(あしょろ)町
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阿寒湖から帯広に行くときの中間地点にあり、ここからは十勝平野が広がっています。
足寄町には鉄道がなく足寄駅は道の駅の駅です。 |
ホテルやまこ
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帯広駅から歩いて5分ぐらいの所にあります。
駅前にはたくさんのビジネスホテルがありますが、このようなホテルの方が車を停めやすく、その上料金も安いという利点があります。
北海道も記録的な高温の日が続いています。 |
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帯広駅周辺を散策し、繁華街と言われるところへも行き、夕食をそこで取りましたが、全般に非常に閑散としていました。
帯広駅構内
今、NHK朝ドラの「なつぞら」が大ヒット中です。ドラマは十勝平野を開拓し乳牛生産をしている農家から始まります。
主役は広瀬すずです。
8日目 帯広から室蘭フェーリー乗り場に行きフェリーで宮古へ
できるだけ高速道路を使用せず、走ってみました。なお、高速道路はかなりの区間、無料になっています。
帯広から十勝平野の広さを実感しながら走り、日高山脈を越え、時間があったので支笏湖にも行ってみました。
日高山脈博物館
3年前大雨による被害がひどかったらしく、その時の様子が展示されていました。
支笏湖
ここは結構賑わっていました。
室蘭フェリー乗り場へ
室蘭は日本製鉄をはじめ幾つもの鉄工所がある製鉄の町です。
フェリー乗り場前の駐車場の脇に練習船の日本丸が繋留していました。
まだ時間は十分あり、窓口は締まっていました。
JR室蘭駅
独特な建物の駅です。
夕食は室蘭駅のすぐ前にある回転寿司にしました。
地球岬
前回来たときは霧が強く何も見えなかったので、もう一度来てみました。今回は完全晴天でした。水平線が気のせいか少し丸まって見えました。 |
室蘭発宮古行きのフェリー乗り場
このフェリー乗り場には八戸経由宮古行きだけしかありませんでした。
フェリーに乗り、カウンターに乗船切符を見せると鍵を渡してくれました。今回は特等席を体験してみました。
部屋の造は一般のビジネスホテルと同じでその広さには驚きました。
特等室と一等室の料金の差は少ないわりに、内容は断然違っています。
部屋から出て、フェリーの出向と夜景を楽しみました。
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自動販売機で食事などを注文します。食事は自動的に出てきます。 |
9日目 宮古から海岸を通りいわきの「雨情の宿 新つた」へ向かいます
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来た時とほぼ同じ道を通って帰ります。 |
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船内のテレビは衛星放送のみしか受信できませんでした。
地上波は届かない所もあるうえ、チャンネルが頻繁に変わってしまうためかもしれません。 |
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朝、7時55分に宮古フェリーターミナルに到着です。
ここから海岸にそって今日の宿、いわきに真っすぐ向かいました。
ほぼ、来るとき通った道を逆に走ります。
海岸にはがっしりとした防波堤が作られていて、見晴らしは良くありません。 |
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双葉町は福島第一原発に接する町で、まだまだ住める状態ではないようです。 |
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このあたりの放射能強度は 毎時2.6μシーベルトと出ていました。
人が長い期間住んでいるには危険な強度とも言われています。
説によると、このくらいの強度が人間に一番良いという説もあります。
いずれにせよ、日本では住むのに許容される強度ではないとされています。
なお、原発事故直後に強い放射能を浴びたこの付近の住民の中には、甲状腺異常やそれによる癌が発生し、住民は遠くの県まで逃げて行き、帰る気のない人が多いそうです。原子力発電の恐ろしさを後々まで伝えています。 |
雨情の宿 新つた
廊下もスロープになっており、トイレ、風呂など、車いすでも使用できるようになっていました。
野口雨情展示館が館内に作られていました。
夕食
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夕食は個室で懐石料理でした。 |
10日目 いわきの宿からまっすぐ自宅へ
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いわきから自宅までは、3時間弱のドライブです。
自宅到着は午後1時ごろでした。
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朝食も昨日と同じ部屋でした。
朝から温泉を楽しみ、ホテルを10時ごろチェックアウトし、まっすぐ自宅に向かいました。
今回のドライブの走行距離は 2,930km でした。ドライブ旅行中、特に問題は何もありませんでした。毎日早めに宿に入り、温泉とビールを楽しみ、食事を楽しんだ旅でもありました。なお、ホテルやフェリーの予約、運転は100%妻が行いました。
根室半島といえば北方領土ですが、安倍首相の努力もむなしく、日本に戻る可能性はほぼゼロと考えられます。仮に北方領土の一部でも日本に返せば国を売った大統領と歴史に末永く刻まれることになってしまいます。 |
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