借りた車 Trail Blather と、タイヤの空気圧トラブル 

 

 今回借りた車は2ヶ月前にデンバーで借りた車と全く同じ、Trail Blatherでしたが、今回はダークブルーでした。
(左の写真はクリックで拡大します)

 

 この車は、我が家のハリアーよりは、長さ、幅、高さが一回り大きく、排気量も 4,200CCで、馬力も 295 と強力ですが、重い分、加速感などはあまりありませんでした。
 装備はかなり良く出来ていて、2名分の座席の位置、サイドミラーの角度などを記憶しており(下図1)、また、座席には、シートと背もたれにヒーターが付いていました。(下図2)
 今回もカーナビ付にしましたが、安全運転のためにも、カーナビは必須です。

 

 

 車を借りた6日目ごろ、朝、エンジンをかけると、速度計の下に、図3のような、空気圧低下の警告が出ました。また、図4のような警告ランプも点灯しました。
 外に出てタイヤをチェックしましたところ、どうも左後ろのタイヤがへこんでいます。

 

 この警告灯は、どのタイヤが異常なのかは示しませんでした。降りて調べたところ、確かに左後ろのタイヤがへこんでいるようでした。ただし、警告ランプが無かったら、気が付かない程度です。

 

 取り合えず、ガソリンスタンドで空気を入れ、圧力を上げたところ、その警告が消え、一安心でした。
 アメリカのガソリンスタンドにあるコンプレッサーには、通常、圧力計が付いていないので(図5)、目見当で適当に入れたのですが、別なガソリンスタンドで、圧力計の付いているのを発見し、タイヤの空気圧を計ってみたろころ、85psi ありました。ドアに書かれていた適性圧力は30psiでした。(ホテルに帰った後、インターネットで調べたところ、30psi=2.1kg/cm2で乗用車の標準的な値でした。従って、6kg/cm2の空気圧で走っていたことになります。 (一般に低圧で走ると熱を持ち、危険であるのは常識ですが、反面、空気圧が高いと乗り心地が悪くなると言われています。ただし、安全性については何kg/cm2まで問題ないのでしょうか。)

 

 次の日の朝、エンジンを掛けるとまた、空気圧低下の警告が出ました。外に出てタイヤを点検すると、左後ろのタイヤがほぼぺちゃんこでした。近くのスタンドで空気を入れたところ、正常に戻り、そのまま走っていたところ、また、警告が出ました。確かに左後ろの空気圧が低くなっているようでした。どうも、タイヤに異常があり、空気が漏れているようです。
 アメリカの砂漠地帯を走っていると、数100kmもの間、ガソリンスタンドはおろか、民家が全く無いようなところがあります。そのような所で、パンクでもして、タイヤ交換をするようになったら大変です。
 車の取り扱い説明書を読んで見ると、大きな車だけあって、スペアタイヤがトランクの下にむき出しに取り付けてあり、外すだけでもかなり苦労しそうで、私の体力では難しそうでした。

 


 そういうこともあって、取り合えず、大きな町で、タイヤショップを探し、点検してもらいました。
 ガソリンスタンドは、ほとんどがセルフで、タイヤの修理はしていないようです。最近の日本と同じです。
 ビックリしたことは、タイヤショップに入り、症状を告げて、完了するまで、約15分程度と、ものすごくスピーディに修理が済んだことでした。
 料金も12.8$と約1,500円と非常に安いのにもビックリでした。
 空気漏れの原因は上右図のような鋭い石がタイヤに刺さっていた為で、パンク寸前の状態であると言われました。早めに見てもらって助かりました。
 高速道路での事故の原因は、タイヤのパンクであることが多いそうですが、そういうこともあって、アメリカでは、近年、タイヤ圧モニターシステムが義務化されるそうです。
 最近はセルシオなど、日本でも高級車にはこのシステムが装備されているようですが、全ての車に装備するように義務化すれば、タイヤによる事故がだいぶ減ることでしょう

 

 車を返す時、タイヤ交換のレシートと、ウインドーウオッシャーの水の出が悪いことを述べたら、30ドル値引きをしてくれました。
 その結果、2週間乗って、レンタカー代は 1,516ドル=17万7千円で、走行距離は 3,871マイル= 6,232km になりました。
 燃費は 1リットル、8kmでしたので、780リットル使ったことになります。ガソリンの価格は、1リットル=90円でしたから、ガソリン代は、合計7万円となりました。
 


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